埼玉県川口市にある米九十株式会社。住宅や工場、会社、店舗などの塗装工事と鉄骨階段や手すりなどを作る金物工事の主に2つの事業を展開しています。
社長の浅倉さんは22歳で起業し、苦労したことと良かったことの割合で言えば、7:3で苦労したことの方が多かったといいます。しかし、その苦労を苦労話で終わらせず、「経験できたことが全て良かった」と、置き換えて捉えることで結果としてその経験を強みに変えているようです。
BAMBOO仲間の中でも圧倒的に若い30代の経営者、浅倉秀明さんにお話を伺いました。
「米九十」に秘められた想い
川口市の塗装業界の中でも比較的大手の会社で4年間勤めたのち、22歳という若さで起業した浅倉社長。
元々「浅倉建装」だった社名を令和3年に「米九十」に変更しました。
世の中にない名前で、名刺交換をした際にちょっとしたクイズ感覚で覚えてもらえるきっかけにしたかったといいます。
ここでは、あえてその答えは書きませんが、
米九十という社名には、こんな大人になりたいという社長の想いが込められていました。
その心は、ぜひ浅倉社長に聞いてみてください。
「九をきき、十をつくる」
人から何か頼まれた時に、言われたことをやるんだったら誰でもできる。
プロとしてそこにプラス1をして提供することを心掛けています。大袈裟なことではなく、まずはそれを意識することを大切にしていることをメッセージとして掲げています。
「お茶出しを例にすると、お客さんが来たらコップにお茶を出すことでも全然いいと思うんですよ。でもうちは、あえて小さいペットボトルにしていて。昔はそれに加えて紙コップを出していたんですよ。お客さんが飲み切ればそれでいいし、ペットボトルなら持ち帰れるし、どっちでもいいよっていう。」
共に信じる
仕事をする上で、共に信じることを大切にされているという浅倉社長。
「人との付き合いをスタートする時に、信じることすら共にできていなければ、そもそも関係性が続かないと思うんです。とにかく信じろと。俺は会社のためにやるし、君たちを繁栄させるためにやるんだ、だから安心しろ、任せろと。」
「共に信じる」これは社員に対するメッセージでもあります。
信頼関係がある工務店と仕事をするという米九十。信頼できる工務店を助けるために、仕事の範疇を超えてできることはやっていくというスタッフが揃っていることが強みだと言います。最初からNOと言わず、やるだけのことはやってみるという精神で仕事に取り組んでいます。
視野は広く、思考は深く
職種問わず、中小企業の経営者仲間たちと刺激をし合いながら、色々な情報共有ができるのが一番楽しいと語る浅倉社長。そんな浅倉社長にとっての「学び」について聞いてみました。
「学びって勉強するものではなくて”初めて”に出会うことだと思うんです。それは新しいことへの挑戦という感覚に近い。勉強会には、目的を持っていくというよりは、視野を広げたり刺激をもらいにいくために参加しています。」
学びは生かさなければ意味がない。いい話を聞いただけで学んだ気になっちゃいけない。
浅倉社長は何かを学ぶとき、聞いたことを自分の立場に置き換えて翻訳し、気づいたことをメモするようにしているそうです。
視座を高く保ちながら、視野を広く持ち、常に子供のように新しいことに挑戦する。
そのスタンスが今の浅倉社長を創り上げています。
「今とココ」を大切に
「展望は持っていない。あえていうならば、社員にとって会社の環境は、色々なことに挑戦し、意欲を持てる場所でありたい。」
今ここにある目の前のことをしっかり捉えていきながら、仲間たちが常にいい環境で働き、
仲良く信じ合える環境、意欲的に働ける環境を作り続ける。
時代の変化は正直予測できないけれど、
視野を広く持ち、目の前にある自分ができることを一生懸命やろうと心がけています。
これからの社会で挑戦する若者たちへ
「”無知は最強の武器である”
昔、封筒で請求書や見積書を送るとき、切手を貼ることも知らなかったから、そのまま出したら当然送り返されてきたんです。それだったらもう直接持っていこうという話になり。そこから先方とそのままご飯を食べにいこうとなったり、新しく仕事の話が生まれたり、いい方向に繋がった経験があります。
若いうちは知らないで済まされる。教えてくださいって言える。わからないことをわからないと恥ずに言えることを大切にしていけば、結果としていい方向に繋がることもあるので、知ったふりをせずどんどん周りに聞きながら挑戦していきましょう。」