「徳島に来てよかった。」その一言のために。
― 人と人が出会い、その先の物語が始まった一日 ―
2026年7月3日。
BAMBOO夏総会当日の朝。
全国からBAMBOOの仲間が徳島へ集まってきます。
私は朝から少しそわそわしていました。
この日のために行程を確認し、見学先の方と打ち合わせを重ね、参加される皆さんに少しでも楽しんでいただけるよう準備を進めてきました。
だからこそ、当日になると思うのです。
「今日という一日が、皆さんにとってどんな一日になるだろう。」
そんなことを考えながら、一人ひとりをお迎えしていました。
私がこの日、一番願っていたことがあります。
「徳島に来てよかった。」
「BAMBOO総会に参加してよかった。」
そう感じていただける一日にしたい。
それが、今回の総会で私が一番大切にしていたことでした。
徳島を「見る」のではなく、「感じて」ほしかった。

今回最初にご案内したのは、徳島県庁11階展望者ロビー「CO-CAGE」。
一般社団法人もりまちレジリエンスが木質化に携わった空間です。
県庁という行政施設に一歩足を踏み入れると、そこには木の香りと温もりに包まれた空間が広がります。
窓から見える徳島の街並み。
木に囲まれた穏やかな空気。
参加者の皆さんからは、
「県庁にこんな場所があるんですね。」
「木を使うだけで、こんなに雰囲気が変わるんだ。」
そんな驚きの声が聞こえてきました。
私はその様子を見ながら、とても嬉しくなりました。
CO-CAGEは、木を使った美しい空間だから見ていただきたかったのではありません。
行政、地域、企業が力を合わせ、「地域の木を地域で活かす」という想いを形にした場所だからです。
建物ではなく、その背景にある人の挑戦や想いまで感じていただきたい。
それが、最初にこの場所をご案内した理由でした。
「いい会社」ではなく、「想いのある会社」を知ってほしかった。

次に向かったのは、誉建設株式会社様のショールーム「MOVOM国府」。
美しく並ぶキッチンや設備を見るだけではなく、誉建設さんが住まいづくりに込めている哲学にも触れさせていただきました。
性能だけではない。
デザインだけでもない。
「暮らしを豊かにするとは何か。」
その問いに向き合い続けている会社だからこそ、全国の皆さんにも見ていただきたいと思っていました。
見学中も質問が絶えず、それぞれの会社での取り組みと重ねながら熱心に話を聞かれている姿が印象的でした。
会社を見学したというより、その会社が大切にしている想いに触れた時間。
私は、この「想いに触れること」こそ、人と人との距離を縮める最初の一歩なのだと感じました。
「競争」ではなく、「共創」の時間

午後からは「FABLAB MORIMACHI」へ。
ここでBAMBOO総会を開催しました。
祁答院からは、BAMBOOが目指している未来、このコミュニティを立ち上げた理由、そして「競争ではなく共創」という考え方についてお話ししました。
続いて、住宅管理・ストック推進協会(住管協)代表理事の徳冨さんをお迎えし、合同勉強会を開催。
住宅を「建てる時代」から「守り、活かし続ける時代」へ。
住宅ストックという新しい視点から、これからの業界の可能性について学ばせていただきました。
また、もりまちレジリエンスの取り組みについても紹介し、徳島で実践している地域づくり・人づくりについて共有する時間となりました。
同じ話を聞き、同じ課題について考え、互いの意見を交わす。
そんな時間が、少しずつ参加者同士の距離を縮めているように感じました。
人がつながる場は、偶然では生まれない。

ここまで一日を過ごしながら、私は改めて祁答院という人のことを考えていました。
祁答院は、決して「人と人をつなげよう」と前に出る人ではありません。
それでも、気がつけば人が集まり、新しい出会いが生まれ、そこから挑戦が始まっていきます。
その理由を、私は今回の総会で少しだけ理解できた気がしました。
祁答院は、人をつないでいるのではなく、一人ひとりの可能性を誰よりも信じている人なのだと思います。
目の前の人が持つ想いや強みを信じ、「この出会いが、その人の未来を少しでも豊かにするかもしれない」と、ごく自然に思い描いている。
だからこそ、今回の総会も、その一つひとつの時間が「学び」であると同時に、「人と人が出会うきっかけ」となっていました。
祁答院のすごさは、話が上手なことでも、リーダーシップを発揮することでもありません。
目の前の一人を信じ、その人の未来を本気で思い描けること。
それこそが、一番の魅力なのだと、私は改めて感じました。
少年のような笑顔が、とても印象的だった。

勉強会を終えた後は、新町川へ。
徳島ならではの「ひょうたん島クルーズ」です。
3艘に分かれて出航し、まずはみんなで乾杯。
初めて乗船される方が多く、船が進み始めると、あちらこちらで写真や動画を撮る姿が見られました。
川沿いを歩く人へ手を振ったり、「気持ちいいね」と笑い合ったり。
その姿を見ていて、私は思わず笑顔になりました。
普段は会社を背負い、社員や地域の未来を考え続けている経営者の皆さんが、その瞬間だけは少年のような表情を見せていたからです。
一人の人として同じ景色を眺め、同じ風を感じ、同じ時間を楽しむ。
だからこそ、その後の懇親会でも自然と会話が弾んでいたのだと思います。
仕事を離れることではなく、人として同じ時間を楽しむこと。
それもまた、大切な学びなのだと感じました。
懇親会で見えた、一日の答え

夜は懇親会。
会場では、地域も業種も異なる皆さんが、お酒を酌み交わしながら熱く語り合っていました。
仕事の話。
地域の話。
社員の話。
未来の話。
そして、たくさんの笑い声。
私はその光景を見ながら、ふと思いました。
交流は、懇親会から始まるのではない。
県庁で同じ空間を歩いたこと。
ショールームで、住まいづくりへの想いに触れたこと。
勉強会で同じ未来を考えたこと。
ひょうたん島クルーズで同じ風を感じたこと。
その積み重ねがあったからこそ、自然と会話が生まれ、笑顔があふれていたのだと思います。
「徳島に来てよかった。」
帰り際、皆さんとのお別れの時に、私が心の中で願っていたことがあります。
「徳島に来てよかった。」
「BAMBOO総会に参加してよかった。」
そう感じていただける一日になっていたなら、この日まで準備を重ねてきた時間は、すべて報われます。
その言葉は、私たちが用意したプログラムへの評価ではなく、一緒に過ごした時間そのものへの言葉だったのだと思います。
交流とは、名刺交換ではなく、同じ時間を過ごすことから始まる。
その時間が、やがて地域と地域をつなぎ、未来を育てていく。
私は、この日徳島で生まれた一つひとつの出会いが、それぞれの地域で新しい物語へとつながっていくことを願っています。
そして、その始まりの一日に立ち会えたことを、何より幸せに思います。
この記事を読んで、少しでもBAMBOOに興味を持っていただけた方へ。
BAMBOOとは
BAMBOOは、業種や地域の枠を越えて集まるコミュニティです。
私たちが目指しているのは、単なる経営者の交流会ではありません。
それぞれの会社が培ってきた知識や経験、地域での挑戦を分かち合い、お互いの可能性を信じ合いながら、新しい価値を共に創っていく「共創」の場です。
競争ではなく共創へ。
一社ではできないことも、仲間となら実現できる。
そんな想いを大切にしながら、全国各地で学び合い、支え合える関係を育んでいます。
あなたも、BAMBOOの仲間になりませんか?
今回の総会でも改めて感じたことがあります。
人は、同じ時間を過ごすことで仲間になる。
その出会いが、新しい挑戦を生み、地域を元気にし、未来をつくっていく。
BAMBOOは、そんな “未来の種” を全国に蒔き続けています。
もし、地域や会社の未来について本気で語り合える仲間と出会いたい。
もし、自社だけではなく、日本の地域や業界の未来を一緒に考えたい。
そんな想いをお持ちの方は、ぜひ一度BAMBOOの活動に触れてみてください。
新しい出会いが、あなたの未来を少しだけ変えるきっかけになるかもしれません。
BAMBOOでは、新しい仲間を募集しています。
皆さまとお会いできる日を、心より楽しみにしています。
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