満足を超えた感動を目指して
株式会社 拓匠開発は1988年9月26日に設立され、土木事業から始まり土地造成、住宅、平屋の街、リノベーション、CSR活動など、多岐にわたる事業を展開しています。
現在の代表は二代目社長の工藤英之さん。
父が創業した会社を34歳で受け継ぎ、一から経営の勉強をしていく中で、理念や思いに人は集まってくることを実感したと言います。
「拓匠開発ブランドを持って世の中をあっと言わせ、お客様に感動を与えられる企業を目指す。」これが、工藤社長が就任後、最初に掲げた経営理念でした。
それから会社が30周年を迎えたことを機に「本能に、感動を。」と一新した経営理念。その思いは、自分達に向けた挑戦状でもあります。前回と同じものを作ったところで満足はしても感動は与えられない、そこに自分達の存在意義はないと。だからこそ、毎回頭を使って新たなアイディアを出し合い、本能レベルで感動を与えることを目指し、向上心を持って挑戦を続ける姿勢が、現在の拓匠開発の事業発展に繋がっています。
拓匠開発の強み
注文、分譲住宅、宅地造成、リノベーション(買取再販事業)を主に扱う拓匠開発。
特に、分譲住宅は他社との差別化にこだわりを持っています。
土木事業出身の拓匠開発だからこそできる、住宅の敷地内の道路線形を単なる直線ではなく曲線を描くなど自由にデザインできることは大きな強みになっています。
分譲住宅の80%は平屋。https://hirayanomachi.com/model_plan/
10年ほど前から平屋の事業をスタートさせて、現在、千葉県内平屋分譲NO.1(※)の会社になりました。なぜ平屋の街を作ろうと決心したのか。それは、オーストラリアのメルボルンの街に視察に行った時、雄大でのびのびとした気持ちの良い平屋の街並みに魅せられたことがきっかけだったそう。日本の土地は狭くて高いため、効率的に考えれば三階建ての家を作った方が良いですが、それは拓匠開発の考える、新しいもので何か違うものを生み出していくという「Something New Something Different」ではないと。拓匠開発にしかできないことをしたいと思ったからだと言います。
その結果、「平屋の街をつくる。」プロジェクトは、2014年にグッドデザイン賞を受賞しました。「街全体で借景を楽しめるロケーション」を条件に宅地を開発。地形を最大限に生かして限られた土地を有効活用することで、コストを抑えつつ、ゆったりと暮らせる空間を可能にしました。また、平屋を連棟することで、将来的な日当たりの不安も払拭。都会で、平屋の個性を大切にした街づくりが評価され、大きなセリングポイントとなっています。
拓匠開発は設立当初より土木技術を活かし、一般的に造成が難しいとされる山林や崖地など特殊な物件の宅地開発に特化しています。
自社で設計・施工管理までを一貫して行うことで、宅地有効率を最大化した土地活用計画を行うことができるのが特徴。
宅地の造成から、企画、分譲、建築設計施工、アフターサービスまでトータルな街づくり、未来づくりを手がけています。
土地の開発から建物引渡しまでを社内一貫体制で行うことで、スムーズかつスピーディな住宅供給を実現しています。
また、リノベーション物件は、世の中の唯一無二の存在であることを価値とし、住む人の生活の中でのこだわりを大切に、完成を目指しています。
住む人が、いかようにでも自分の色に染め上げていくことが可能な余白を残した物件。シンプルな内装で、しかし生活への配慮を行き届かせること、築年数を感じさせない優良物件を提供しています。
(※) 株式会社住宅産業研究所2022年度調査データより
社員を一つのチームに
拓匠開発のビジョンは「人々が幸せに暮らす街づくり」であり、そのためには「社員一人ひとりが自分自身を成長させ、自己実現を果たすことができる環境づくり」が必要だと考えられています。
拓匠開発では、社員の成長を支援するために、社員の意見を尊重し、自由な発言を奨励する風土、柔軟な働き方の選択肢、社員のスキルアップを支援する研修制度、社員同士の交流を促進するイベントの開催などを行っています。
また、工藤社長は100人を超える社員を一つのチームにしていくことを大切に考えています。そのためにまずは社員を好きになること。そして朝礼で毎朝必ずトップの思いや考え方を理解してもらうことに努めています。「人生一度きりだからこそ本気でやろう。そして井の中の蛙にならず一歩踏み出して常に成長していこう。」ということをいつも投げかけています。
まちづくりを始めたきっかけ
拓匠開発は、不動産開発事業だけに止まらず、千葉公園周辺地域のまちづくりにも力を入れています。
ディベロッパーの真の姿とは、自分達が手がけたまちの価値を上げること。
はじめは、「地域感謝祭」といったクリスマスの時期に小さなお餅つき大会を開催するところから始まったそう。そこから小さくやり続けることで、だんだんと活動が広がっていきました。
「椿森コムナ」https://www.tsubakimorikomuna.com/ は、元は家を建てるために購入した小さな森に放置されていた樹木にツリーハウスをつくろうというアイディアから生まれた場所で、そこから自然と地域のコミュニティスペースになっていきました。
「椿森コムナ」 2019年度千葉市都市文化賞 グランプリ 受賞 、グッドデザイン賞 2016 受賞
初めは何か面白いことをやってみようというところから始まった活動が、いつの間にか地域貢献に繋がっていくような成功体験を積む中で、千葉市長からも声をかけてもらい、行政と連携したナイトアートイベント(YohaS)https://yohas.fun/ を2018年に開催することになります。毎年6月に開催されるオオガハスをテーマにした夜のアートフェスで「夜間の経済・文化活動の振興(ナイトタイムエコノミー)」に繋がるものとして、千葉公園の魅力と価値の再生、周辺地域の活性化を目的に開催されています。
「YohaS」グッドデザイン賞 2023 受賞、2019年度 千葉市都市文化賞 景観まちづくり部門 優秀賞 受賞、2019年千葉元気印企業大賞 地方創生賞 受賞
また、千葉公園に隣接する築35年のビジネスホテルを複合商業施設として再構築された「the RECORDS」https://the-records.com/ は、「公園との一体感」と「地域の活性化」を図り、新たな目的を帯びた施設へと再生させたプロジェクトで、2022年に開業しました。
3,4階をオフィスとしながら、1,2階にはコーヒーやベーカリー、デリ、バーなどの公園と一体感のある入りやすい店舗、5階には地域ビジネスの活性化のための場を創出しました。これまでの記憶が残る建物を、誰もが行き交い、街の拠点となる場所にし、新たな記録を刻んでいます。
元々あった施設を壊し、全く新しい施設を立てることの方が効率的かつ合理的であったにもかかわらず、今あるものを活かして再建することにこだわったのも、満足を超えた感動を追求する拓匠開発の経営理念に基づく決断だったそうです。
こうして街がもともと持っていた資源を活かし、新しい価値を付与することで、市民の憩いの場として生まれ変わりました。
「the RECORDS」グッドデザイン賞 2023 受賞、日本空間デザイン賞 2023 大規模商業空間部門 銀賞 受賞、サステナブル空間賞 受賞、グッドデザイン賞 2023 受賞、日本空間デザイン賞 2023 大規模商業空間部門 銀賞 受賞、サステナブル空間賞 受賞、RENOVATION OF THE YEAR 2023 無差別級部門 最優秀賞 受賞、2023年度千葉市都市文化賞 グランプリ 受賞
小さいことの積み重ねを継続してやっていくと、色々な人が声をかけてくれ、それが大きな力となり次への活力に繋がっていく。このようにして、千葉公園を中心としたまちづくりが広がり、ディベロッパーとして本来あるべき理想の姿を実現させています。
そして現在進行しているプロジェクトが「ネバーランド構想(NEVERLAND PROJECT)」。
地域密着の不動産ディベロッパーとして千葉公園エリアの空間づくりに注力し、
千葉駅 千葉公園口ー帯を魅力的な街へ進化させるプロジェクトです。
特に力を入れているのが「(仮称) 椿森ホテル&レジデンス」という1棟でホテルと賃貸マンションが合体した地上7階、地下1階建ての施設。千葉に泊まりがけで滞在してもらうことで、より千葉の魅力を知ってもらい、千葉の経済を盛り上げていくことが目的。中でも特徴的なのは、外国人の間でも話題となったギネス記録にもなっている懸垂型モノレール「千葉都市モノレール」を、ホテルから見えるように設計しているんだとか。
このように単なるビジネスホテルではなく、デザインに凝ったライフスタイルホテルを作ることで、感度の高い方々に目をつけていただけるように計画しています。
併設されている賃貸マンションもホテルライフを体感できる賃貸住宅。拓匠開発が手がけてきたラウンジなどの様々な施設を利用できる特権をつけるなど、そこにも「Something New Something Different」の精神が刻み込まれています。
また、千葉公園を再整備する「千葉公園賑わいエリアPark-PFI事業」にはデザイン監修として参画。園内の野球場跡などに8000平方メートルの芝生広場やレストラン、フィットネスジムなどを設け、マウンテンバイクなどで起伏あるコースを楽しめる「パンプトラック」も備え付ける計画をしているそう。
「本能に、感動を。」という経営理念を常に意識し、進化を続ける拓匠開発のまちづくりにこれからも目が離せません。
拓匠開発のこれから
35周年を迎えた拓匠開発。3年後の38期目には100億の売り上げ達成を目標としています。
また「三流はお金を残し、二流は仕事を残し、一流は人を残す」という言葉があるように、
工藤社長自身が一流を目指し、時代の変化に合わせて新しい道を切り拓いていける社員を育てていきたいと考えています。目指すは徳川家康!江戸幕府のように「300年続く企業を目指す」という目標を掲げ、2022年7月1日より新しい組織体制に移行。未来を見据えた第二回目の変革を行っています。 この変革により、経営企画部が新しい事業の未来を見据えて調査、計画、実行、改革を行っています。
これから何かに挑戦しようとしている人へのメッセージ
「人生は一度きり。どんどんやってみることが大切だと思います。
やって失敗したって、そこから学び成長する。成功すれば成功体験を手にすることが出来る。
結局、やらないと成長しない。何もしないことが一番もったいないことです。
なによりも、やるんだ!という「覚悟」を持つことが一番大事。そしてその覚悟に情熱が加われば、沢山の賛同する人が助けてくれる。そしてその賛同者たちに感謝すること。「人」は力です。
WHY NOT?やってみよう!」