現代設計事務所

株式会社 現代設計事務所は、「家族の幸せ、地域の幸せづくり」を目的として1988年に現会長、桐山貞善さんが創業した岐阜県大垣市にある設計事務所です。現在は、これまで社員として共に働いてきた奥村 忠司さんが二代目社長を引き継ぎました。

経営理念は、「縁を育む」。

この経営理念のもとになったのは、2005年12月号の「致知」に掲載された鈴木秀子先生の「縁を生かす」です。母親を亡くし、父から暴力を受け絶望の中にあった時、たった一年間の担任の先生との縁に生きる希望を見出し、それを拠りどころとしてそれからの人生を生き、人生を開花していく物語です。

この話に感銘を受けた創業者の桐山さんはそれまでの経営理念から「縁を育む」に改定しました。

そこには、この主人公のように社員さんも与えられた縁を活かし運命が開花する人生を送っていただきたいという思いが込められています。そのためには「君に頼んでよかった。」と言ってもらえるような信頼を積み重ねていくことと、また「緑を人に与えることのできる人間になろう。」という思いも同時に込められています。


現代設計事務所の主な商品サービスは、住宅のリノベーションと新築住宅の設計施工をしている住宅事業部。福祉施設、製造工場、店舗、オフィスなどの一般建築物の設計監理を行う設計監理事業部。

スターター向けレンタルスペース運営・起業支援、不動産サブリース、不動産再生サポート、企業価値向上サポートを行う不動産事業部の3つの事業です。

中でも特に力を入れているのが、不動産事業部の​​​​「ennoieミドリバシ」​​での取り組み。

会社の周辺でイベントのチラシ配りをしていた時、荒廃した空き家を見て衝撃を受けたことがきっかけだったそう。それまでは新築をメインに建ててきましたが、空き家が多いことに危機感を感じ、それならば、今ある資源を大事にしてこれからの地域づくりに力を入れていこうと2015年、空き家の再生事業を始めました。

当初、空き家の家主と起業者とのマッチングを試みましたが、なかなかそこでの活動が定着せず、まずは人を育てることが先決だということに気づいたと言います。


そこで2019年、人づくりに焦点を当てて始めたのが、古民家をリノベーションして立ち上げた、「ennoie ミドリバシ」での起業家支援でした。新しくこの地域で何かやりたいと思う人に、ワークショップなどを開催する場所として貸し出したり、営業許可を取って将来的にカフェをやりたい人を募集するなど、起業したい人を応援するためのレンタルスペースです。

起業家支援の流れは、ミドリバシで腕試しをしながら、スタートアップ起業支援(事業計画・資金計画・商品開発・広告の支援)→空き家・空きビルの紹介→企画デザイン設計→リノベーション工事・許認可の支援→お店オープンまでワンストップのサービスを提供しています。

2021年には、ミドリバシでスタートアップしていた方がマフィン専門のカフェをオープンさせ、初めて起業者を生むことができました。そして現在は、6名の方がポップアップでお店をしながら起業に向けて活動をしています。


ミドリバシを通じた企業価値を振り返ると、

空家再生事業、つまりはCSR(企業の社会的責任)活動を行うことで行政を含む地域社会からの評価が高まりました。そして事業活動のさまざまな形で地域社会に配慮した経営を行っている企業に対してマスコミや行政も事業活動のいろいろな局面でとても協力的な対応をしてくれます。

また、CSR活動は企業にとって最も大切な社員に良い影響を与えます。

社会への貢献は社員自身がそのことを喜びとし、誇りに感じるだけでなく、地域から感謝や尊敬される企業に帰属しているというプライドは、志気が高まると共にそうした人財も集まります。

さらに、企業の社会的責任を十分に配慮したことを心がけている企業は、社会性という観点から一種の企業ブランド効果となります。

地域社会に貢献しているという評判が定着すると、そうした企業の商品やサービスを優先的に購入してくれる可能性を高めてくれます。

これらの3つの価値をミドリバシの活動を通じて生み出すことができました。

それをきっかけに、ミドリバシでの取り組みが他の企業にも評価され、企業価値向上(CSR)サポートといった社会貢献活動をしていこうという企業と伴走する新たなサービスも始まりました。

社会貢献として利益を生まなければ長続きさせることはできない。だからこそ、しっかりと事業化していくことが大事だと奥村社長は言います。

ミドリバシでのCSR活動の経験を最終的には建物の設計力や企画力、施工力に結びつけることが現代設計事務所の最大の強み。時代の変化に応じてこれまで培ってきた技術と経験を掛け合わせた取り組みに今後も目が離せません。


「共に魂が喜ぶ人生を共に生き抜く」これは、奥村社長がいつも大切にしている言葉。

仕事というのは実践の連続。しかし、起業するまでに実践できる場はなかなかありません。自己資金をかけずにトライアルでやりながら自信をつけて、実践の中で改善できる場所が必要だと考え、ミドリバシは誕生しました。

ミドリバシをきっかけに自分がやりたいことを実現できて、

「本当にいい人生だった。」と思える生き方ができる人を増やしていくことが最終ゴール。

これからも、何かやりたいことがある人がいたら「やったらええやん。」と背中を押せる大人でありたい。そして、仕事は楽しいんだということを伝えていきたい。これが奥村社長の最大の願いです。

http://gendai-arch.co.jp/

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